Concept

「体型」について

「体型」について

自分の体型を認めて受け入れるところからがお洋服の仕立てです。 プライベートローブには色々な体型の方がいらっしゃいます。年を重ねると出っ張ったり、たるんだり、若い時の残像と比べてしまい気になるところが出てきます。でも今ある自分を前向きに受け入れてから、お仕立てが開始します。出産で出てしまった下腹部も、ハリがなくなり骨が浮き出てきた胸元も四角くなったお尻も!ぜええ〜〜〜んぶ私の人生!うまく隠して雰囲気を自分の好みに出来れば毎日が楽しくなります。 背が低い方 丈と腰位置が肝です。中途半端に長い丈が一番全体バランスを悪くします。それより大切で見落としがちがポイントは腰の高さ。丈はお直し屋さんで簡単に直せても腰位置はそのままで着ている方が多いと思います。実際の腰位置より低い位置のくびれは胴長短足に見せます。大抵サイズも大きいので胴長短足洋梨体型に見せてしまいます。腰位置の高さをきちんと合わせたお仕立てをすることが重要です。 背が高い方 一番は希望する丈のお洋服を探すのが大変ですね。お仕立てでは1センチ(希望があれば5ミリ)単位で丈のご指示が可能です。あとは意外と肩幅が問題になりがちです。肩幅が狭いと着心地が悪い上に、とてもゴツく見えてしまいます。肩幅もきちんと合っているものをお仕立てすると良いです。 胸が大きい方 隠れお洋服難民ナンバー1です。 生地は平坦平面なため立体を作るのに一番頭を悩ませます。 バストに合わせると全てのパーツが合っていなくてブカブカのを着る羽目になったりテーラードジャケットはいつもVネック部分が歪んで立ち上がったりシャツもピチピチなのでボタンとボタンの間が開いてしまったりじゃ、仕方ないからストンとしたゆったりカジュアルを着て誤魔化そうと思ったら、胸の立体で全てが膨らんで見えてしまったり、、、、、 通常のバスト立体で足りないことが多いので、胸だけに取られて前だけ丈が短かったりバストからヒップにかけてシワがよったりします。 基本的な解決方法はバストのボリュームに合わせて生地も立体を作ってあげることです。 バストが大きいと言ってもダーツの深さは1センチ単位で調整していきます。ウエストのダーツも通常左右1本づつですが2本づつにすることもあります。 ダーツで補えない場合やデザインの場合は生地を接ぎ合せて立体を作ることで解決することもあります。その上で全体のバランスやご希望のデザインでお仕立てを進めていきます。 お腹が出ている方 お腹が出ている場合はウエストのゆとりよりも重要なポイントがあります。 ヒップ・ヒップ下のゆとりが必要です。ヒップ下のゆとりが無いと下腹部がポコンと山になりますが、ヒップ下にきちんとゆとりを取ってあげると、ストンのまっすぐ落ちてくれて「ポコン」ができなくなります。 フレアスカートが一番下腹部を隠してはくれますが、タイトが好きな方はウエスト切り替えからスカートにタックをいれる方法があります。 お尻・下半身が大きい方 ウエストに合わせるとヒップが入らない ヒップに合わせるとウエストがブカブカ。これは実はとても多いです。 ヒップが大きいというよりウエストが細すぎるというケースが多いので、ヒップに合わせることが重要です。 ウエストはヒップの数字の70%くらいが適切です。ウエストを細くしすぎると上半身は逆三角形になり、肩が張って見えます。 スカートの場合はある程度合わせられますがウエストヒップの差が35センチを越えるとタックや接ぎ合せの工夫が必要になります。 首が短い方 ネックラインを縦長にするのが良いです。 顔が大きい方 ネックラインをなるべく広く開けるか肩幅を大きく見えるように作ると小顔効果があります。(でも全体のバランスもあるので、ほどほどに調整します) なで肩の方 袖山にギャザーやタックを入れるといいです。...
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「着心地」について

「着心地」について

着心地を追求するとスタイルも綺麗に見えます。 おしゃれは我慢。と言われた時代もありました。 ただ、お洋服の仕立て屋目線から言わせると、我慢して着る服はサイズや季節感、用途を間違えています。 1時間の会議のあと太もも上に横シワができているスカートはヒップのサイズが小さすぎます。 脇肉がはみ出ているアームホールはアームホールが大きいのではなく、バストが小さすぎます。 下腹部のおなかぽっこりが目立つお洋服はヒップから裾にかけて小さすぎます。 前から見たら綺麗なのに横から見たらなんかスッキリしないワンピースは背中のダーツが足りません。肩幅がゴツく強そうに見えるお洋服はウエストが細すぎます。 一見、関係なさそうな場所に原因があることも多々あります。8000人以上のお客様を直接採寸した経験数万点ものオーダー作成とお直しをした経験全て1点もののフルオーダーからなる生地とパターンと体型の相性に関する経験私達の蓄積された経験を背景に、着心地や機能面でご相談に乗ることができます。私達はお客様の理想を叶える存在であると考えています。逆に言うと、私達が理想を押し付けるということはありません。例えば、初対面の方に「私何を着たらいいですか?」と聞かれることがありますが、すぐに提案することはできません。※ご提案はその方のライフスタイルや好み、世界観を少しだけ理解した後に回数を重ねれば、お客様との信頼関係からデザインや生地をご提案することもあります。まずは「自分が着たいもののイメージ」や「困るポイント」だけお持ちください。ご希望に合い、かつ、問題が解決できるお洋服を一緒に作りましょう。
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